新規顧客とリピート顧客を簡単に同時に獲得するおいしい方法

先週、カンブリア宮殿という番組を見た。

今まで1回ちゃんと見たことあるかどうかという番組なのだが
わざわざ先週きちんと見ようと思ったのは
ゲストに日本マクドナルド社長の原田泳幸氏が出るということで興味があったから。

内容はとても面白くためになり
またいろいろと印象にも残ったんだけど
その中で一つこんな場面があった。

その場面は
悩み多き他の経営者が
原田泳幸氏に経営上の悩みの相談をするという質問コーナーみたいなところで。

ある経営者への原田泳幸氏の答えに

「新規顧客をお招きすることに何をされていますか?
来店頻度を上げるために何をされていますか?
この2つだけを一生懸命考えたら何かヒントが出てくるような気がします。」

ということを答えていた。

(言葉の内容は正確ではないと思います。
おおよそこういう意味のことだったということです。)


このセリフを聞いて感動したのは
当たり前といえば当たり前なんだけど
飲食業界トップのマクドナルドだって
やっぱり根本的なことはいっしょなんだと思ったこと。

超大手企業だろうと、個人商店だろうと
結局商売というのは

新規顧客を獲得すること
そしてリピートしてもらうこと

この2つをどれだけうまくやるかにかかっているんだなあと
この当たり前すぎることを再確認できてとてもためになった。



そこで、数年前に僕がこの2つを同時にうまく実践しているなあと思った
あるレストランの話しをしようと思う。



我が家から決して近くはないそのレストランに行こうと思ったのは
嫁が職場の同僚からそのレストランの
「1000円割引券」をもらってきたから。

いや、1000円って大きくないですか。

別に高級レストランとかではなく
いわゆるファミリー向けの普通のレストランなんで
夫婦二人で食事してお酒飲んだって
3000円から4000円てとこです。

その値段で1000円割り引いてくれるってこりゃお得だなと

(もちろん3000円とかいくらか以上お食事した場合に使用できるという縛りはありました。厳密な金額は覚えてません。)

これは行くしかないと言って
外食大好き夫婦はそのレストランに行くことにしました。


で、まあ食事をしたんですが
お店、食事の内容はこの話しに関係ないんで省きます。
普通においしく満足できました。


食事が終わってお会計したら
僕たち夫婦にも次回使える「1000円割引券」をくれたんです。

しかも2枚。

僕はこのとき
「うまいなぁ。」
と思いました。


実はその店はちょっと遠いということもあってそれ以来行ってないんで
もちろん毎回そういうことをしているか確かめたわけではないんですが

仮に毎回「1000円割引券」を2枚わたしているとしたら

はっきりいって1枚はいらないんですよね。


だって、同時に2枚使って2000円引いて、とはもちろんできません。
使えるのは1回の食事で1枚です。

また期限があるのでずっと残しておいて
いつか行く日のためということもできません。

期限までに2回行くとしても
次行ったときもまた「割引券」をくれるんです。


じゃあ、1枚は使えないまま残ってしまうんですね。


「せっかく2枚券をもらったんだから、次は別々に来ましょう。」
なんてことになるほど私たちの夫婦仲は悪くないのです。

この余った券はどうするのか

もう方法は2つしかなくて
期限がきて使えなくなって捨てるか
誰かにあげるか
どっちかになるわけですよ。


いや実際に僕がその店に行った理由も
この「1000円割引券」をもらったからなんです。
数字としてみたときにどのくらいの割合で紹介があるのかはその店にしかわからないんですが
この方法で一組新規の顧客獲得に成功していることは間違いないんです。

コストとしてもたいしてかからない。
「1000円割引券」をリピートしてもらうためのツールとしているなら
1枚余分にわたすだけなんて
紙代や印刷代なんてびびたるもんでしょう。

それで誰かが誰かに渡して新規顧客が生まれる可能性がある。

確かに新規顧客になった人の食事代が1000円安くなるとしても
店側のコストが1000円掛かるということになるわけではないんですよね。

ということは数百円の金額で新規顧客を獲得できる。
これは広告なんかを使って獲得する方法に比べたら夢のような数字ですよね。


あと、この「1000円」という数字も効果があるなと思いました。

これ金額がもっと低くて
例えば「100円割引券」だとそもそも人にあげたりしない気がするんです。
またもらったとしてもわざわざ行こうというほどまでにはインパクトはない。

僕ら夫婦も「1000円」だったからこそ締切までに行こうとおもったし
もらった割引券も財布の中に大事にしまっているんですよね。



そういう意味でほんとに
食事も商売も「うまい」店でした。