ビンボー男子が安くて簡単で腹いっぱい食える自炊法

先日、こんな記事があった。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/32064

18歳から30歳までをフリーターとして格差社会の底辺を生きてきた私としても
彼女たちの生活がリアルに実感できるし、共感もできる。

だけど、記事の途中に出てくる女の子の食費にはびっくりした。

1食500円で1日3食1500円って・・・
使いすぎじゃね。

これじゃ1ヶ月45000円にもなるやん。


1ヶ月45000円もあったらどんだけ贅沢な食生活できるか。
と思ったのは私だけではないはずだ。


そこで、もっと安くてもっと腹いっぱいになれる方法があるので
私が12年間の一人暮らしで編み出したその方法を伝授しようと思う。

ちなみに
「やっぱり1日30品目は取らないと栄養に悪いわよね」
などとのたまうお方は決してこの先を読まないほうがいい。
あまりの偏った食生活に多分失神すること間違いなしである。



あと、この記事では女子の話なのだが
ここからは若い男子の話しになる。

若い20代の男性にとって、食事における一番大事なことは
もちろんであるが、腹がいっぱい飯が食えることである。

うまいとかまずいとかよりとにかく腹いっぱい食いたいのである。
食えりゃそれでいいのかと言われれば
はっきりと答えられる。「食えればそれでいいんだ!」と。


まず前提として私自身がどれぐらい食うのかということだが
基本的に標準がよくわからないので例え話で言うと

定食屋に行けば必ず「ご飯は大盛りで。」と注文し
その出てきた大盛りご飯を見ながら
「これで大盛りってどんだけみんな小食やねん」と心の中で突っ込むことが
だいたい10軒中8軒くらいある人間である。

普通の定食屋の定食なら2つは平らげることができる。
若いときはよくやった。

もちろん弁当屋の弁当は1つでは絶対足りない。
2つ食べたぐらいでだいたい満足できるかな、というレベルである。

ラーメン屋でラーメンとチャーハンを食って
その帰り道にあるコンビニでパンを2、3個買って食うような人間である。


そんな人間が一人暮らしで自炊をせず、
外食か弁当で食事をするとしたら一瞬で破産宣告である。
1月45000円で足りるどころの話しではない。


でも実は月2万円ぐらいあれば十分満腹になれる食生活をおくることは可能なのである。

その秘訣を以下に説明しよう。



ちなみにここに出てくる食品の値段は大阪での値段である。他の地域はしらん。



最強の食材。その1「米」

なんといっても米を食わないと生きていけない。で、米がやっぱりコストパフォーマンスも最強である。
だいたい安いところなら10kg3000円ぐらいで売ってる。
私の経験でいうと一番安かったのは10kg2600円ぐらいだったか。

10kgとは約55合である。
私は1食1合だと少し足らず1.5合は欲しいところだが
ここは少しがまんして1食1合としても10kg3000円なら1食55円で米飯が食える。

ぶっちゃけ米さえ食ってりゃ死なない。・・・と思う。

一人暮らしを始めたころはまだ料理がほとんど出来なかったんだが
米だけは炊いてた。

近所の商店街に100円でコロッケ4個売ってる天ぷら屋があって
そのコロッケ4個とご飯という食生活をしてた。
1.5合ぐらい食えばコロッケ4個でも十分満足である。しめて1食160円。


あと、炊飯器なんか別に要らない。

300円ぐらいで売ってる一人用の土鍋で十分炊ける。
ガスコンロは必要なので電気コンロだと無理だが。

土鍋で炊くというとめんどくさそうと思うだろうけど
めちゃくちゃ簡単だし、めちゃくちゃ早く炊ける。
そして5000円くらいの安い炊飯器で炊くより10倍おいしい。

炊き方は簡単で米1合なら水1カップ(200ml)を入れて
強火で火をつける。沸騰したら弱火にして3分待つ。最後に20秒くらい強火にして火を消す。
むらしで10分くらい待つ。

コツは、最初強火。沸騰したら弱火。これだけである。
弱火で3分というのは鍋によって変わって来るけど
土鍋の場合、早く火を消しすぎても、土鍋自体が熱くなってるからわりとうまいこと炊ける。

弱火の時間を長くすればおこげも作れるんだが、
「このおこげがおいしんだよね」などとのたまうのは
1年に一回何かのイベントで土鍋ご飯を食う場合だけである。
毎日食べる方としては、はっきり言っておこげなんかいらない。真っ白な飯が食いたいのである。


火で炊いたご飯はほんとにうまい。
私はあるとき炊飯器が壊れて、仕方なく土鍋で炊いたのが始まりだが
それ以来炊飯器を買うことがなくなった。
土鍋で十分である。

よくご飯炊く専用の土鍋が売ってるが
あんなんじゃなくても普通の土鍋で十分である。
100円均一の店で売ってる300円くらいの土鍋でいい。
(最近はなぜか100円均一のくせして、200円とか300円のものまで売ってる)


まあ、とにかくお米はコストパフォーマンス最強だと思う。



最強の食材。その2「袋ラーメン」

いわずと知れたビンボー男子にとっての最高のパートナーである。

何より安く、そして腹がふくれる。そしてうまい。

だいたい5袋入り200円ぐらいで売っている。1袋40円。
ただ、私の実感としてだが、常に安いやつは、麺の量が少ない。

うまさ、量ともに最強なのがサッポロ一番なのだが
最近は高くて、安いときでも5袋250円ぐらいはする。

私が若いころは200円ぐらいで売ってた記憶があるんだけど
一時小麦粉の値上がりどうのこうのといったときに一気に100円ぐらい値段が上がった。

それでも一人暮らし男子にとって最強のアイテムであることに変わりはない。


ご飯と袋ラーメンで1食完成である。1食100円。
白ご飯じゃ食えないなら。ふりかけでもかけてりゃいい。

「炭水化物に炭水化物なんて信じられない!」
というあなたはもうここで読むのをやめることをおすすめする。

袋ラーメンのよさは
弁当屋で弁当2個買うくらいなら、弁当を1個にして袋ラーメンを食えば満足できることである。
弁当400円に対して袋ラーメン40円。
十分の一のコストですむ。


まさに最高のコストパフォーマンスを見せてくれる最強のアイテムが袋ラーメンなのである。




最強の食材。その3「豚こま肉」

肉は、豚肉より鳥肉のほうが安い。
鳥むね肉や手羽元だと、だいたい100g50円ぐらいで売っている。

ただ、鶏肉は料理なれしてないと扱いずらい。

その点、豚こま切れ肉は、炒め物から煮物にまでなんでも合うし、使いやすい。
だいたい安いときなら100g100円以下ぐらいで売っている。

安いときに大量に買っておいて、冷凍しておく。
ここで電子レンジがないからといって冷凍をあきらめてはいけない。

めんどくさいが、豚肉を一枚一枚広げて、横とくっつかないようにしてラップし冷凍しておけば
解凍なんぞしなくてもそのままフライパンに投入できる。
この点が鶏肉だと火が通るのに時間がかかるのでこの手が使えない。
やっぱり豚肉最強と思うのである。


牛肉が食いたいと思ってはいけない。
いや牛肉がくいたきゃ、松屋にいけばいい。
牛めし280円で味噌汁までついてくる。

ちなみに私が若いときは牛丼は400円した。
そう思うといい時代になったもんだ。

もちろん並では足らないというなら、お持ち帰りにして
家で袋ラーメンといっしょに食えばいい。十分満足できる。



最強の食材。その4「じゃがいもと玉葱」

じゃがいもと玉葱は安い。
そしてじゃがいもは腹がふくれる。

戦争中は、食うものがなくてサツマイモを主食にしていたという話を聞いたことがあるが
確かに芋は貧乏人にとって大変助かる食材である。

よく近所のスーパーが特売日で箱売りをしていて
1kg300円ぐらいで売ったりしている。

それを買ってくる。
一人暮らしで箱買いなんて、と思われるかもしれないが、じゃがいも玉葱は1ヶ月ぐらいは腐らない。

まあ、じゃがいもは基本、後半になると芽が出てくるのだが、
そんなもの皮をむくときにちょっと深く向いておけばなんら問題ない。

ちょっと芽が出てきたね。みたいなのより、これ完全に芽生えてるやん。というのを
いままでいくつも食ってきたが、一度も腹をこわしたことないし、しびれたこともない。
芽なんて別にどうってことない。


じゃがいもと玉葱があれば、
カレー、ポテトサラダ、肉じゃが、ポテトフライ、と腹いっぱい食えるおかずがいろいろできて助かる。


その中でもやっぱり最強の料理はカレーである。

カレーはなんといっても一回大量に作ってしまえば1〜2週間は料理を作らなくてもいいのが
めんどくさがりとしては大変助かる。
もちろん毎食カレーである。
あいにく朝からでも大盛りカレーを食べれる私としては全然苦痛ではない。
むしろうれしいぐらいだ。

作るのも簡単だし、値段も安い。
カレールーなんて100均でも売ってるし、
じゃがいも玉葱を大量に入れても1食にしたら100円切ると思う。

なんならカレーに袋ラーメンをプラスしてもいい。
カレーとラーメンという若者にとって最強に組み合わせの定食を
自宅で安く食えるなんて、やっぱり自炊最強である。


「カレーとラーメンをいっしょに食べるなんて人間の食事と思えない」とつぶやいたあなたは
ここでこのサイトを閉じることをお勧めする。


最強の食材。その5「キャベツ」

キャベツも安い。だいたい1玉150円ぐらいで売ってる。
安いときを狙えば1玉100円で買える。

ここで間違っても半玉とか4分の1玉とかを買ってはいけない

半分に切られたものは、しなびるのも速いのだ。

1玉を買ってきて、まずは芯をくり抜く。
そこに水でぬらしたキッチンペーパーを突っ込み
ビニール袋に入れてしまっておき
これを1枚1枚外側からはがして使うと
だいたい2〜3週間は普通に持つ、しなびれたりしない。

キャベツは炒め物系が多くなってしまうのがデメリットだが、量が多く、すぐに出来るのがいいところである。
ロールキャベツなどというよくわからない食べ物は決して作ってはいけない。
男はだまって野菜炒めにするべきである。

まあ、野菜炒めだと物足りないのでここで活躍するのが袋やきそばである。
3玉100円で売っているあれである。

キャベツと豚こま肉をいためて麺を入れれば、立派な焼きそばになる。
そこにご飯があれば焼きそば定食の完成である。

ご飯のおかずに焼きそばとは信じられない人はもはやここまでこの文章を読んではいまい。



キャベツを使った最強の丼をお教えしよう。
ツナ缶(80円)を使うちょっと贅沢な料理だ。

まずフライパンにツナ缶の油だけをいれ、キャベツを炒める。
そこにツナ缶を入れ、いっしょに炒める。塩、こしょうをして、卵を入れる。
卵に火が通ったら完成である。
これをご飯の上にかけて食う。最強にうまい。



最強の食材。その6「大根」

大根も安くて量が食えるのでコストパフォーマンスのいい食材である。
ただ、難点としては、煮物系になるので料理初心者には抵抗があるかもしれない。

でも煮物も大量に作ってしまえば2、3日は料理を作らなくてもいいので大助かりである。


よく「一人分だけ料理するのって手間だし、お金もかかる。」
なんて聞くが、
そんなの4、5人分作って、毎日食えばいいだけと思うのだが、いかがだろうか。

よもや次の日も同じもの食べるなんて信じられないという人がまだこの文章を読んでいることはないと思うが。


あと、煮物のいいところはテキトーに味付けしても
なんとなくおいしくなるところである。
しょうゆとみりんを入れて30分以上煮込めばテキトーに作ってもおいしい。
金がなければ時間をかければいい、単純な話しである。




最強の食材。その7「パスタ」

100均に行けば、500g100円で売っている。

ソースを作るのが面倒くさいが、これも100均で100円で二袋入ってて、
パスタにあえるだけというようなやつがある。
たらことかめんたいことか

これはうまい。

自分で作って簡単なやつなら
やっぱりツナ缶とキャベツ。
ツナ缶とキャベツとゆでたパスタを全部炒めながら混ぜればできあがり。
これもうまい。


だいたいパスタって1人前100gらしいのだがもちろんそんなものでは足りない。
でも足りないのなら、米を炊けばいい。

パスタも150gぐらいをゆでればいい。

あえるだけのソースならパスタと分量が合わなくなるがそんなことは気にする必要ない。
少しぐらい薄くたってうまいものはうまいのだから。

米1.5合とパスタ150g
1食でこれだけ食えれば腹いっぱいにはなれて十分満足である。しめて150円。


ご飯とパスタなんて・・・
いやもう言わないでおこう。